真弓の言葉は、私の心を納得させるのに時間はかからなかった。
「わかる気がする。」
私と真弓はお互いを見た。
「恋には別れがやってくる。」
真弓が言った。
「愛は永遠に続いてく。」
私が言った。
「ママー!」
桃が私に駆け寄ってくる。
私は桃を抱き締める。
きっと後悔をしない人なんて、いない。
大事な事を見失う時もある。
大丈夫、と強がって逃げたりもする。
時には、幸せに満たされたりもする。
運命と感じるくらいの出来事もある。
そんな中で、私は大切な人を、大事な人を見つけた。
愛される事も、愛する事も知った。
不器用だけど、私なりに守り抜こう。
どんな事があっても、ずっとずっと君の笑顔を見たいから。
ねぇ、あき。
私は元気だよ。
桃も毎日元気です。
いつの日か桃にあなたの事を話せる日がくる事が、少し不安で、とても待ち遠しくも思うんだ。
あなたに恋をして、本当に良かった。
あなたを好きになって、本当に良かった。
あなたもどうか、幸せになって下さい。
私は、幸せです。
-完-