長い夜のむこうに

 2008-01-15投稿
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私は、時々どうしようもない不安に襲われる。それは、必ず夜にくる。一人部屋の明かりを消し、目を閉じると同時に広がっていく…。眠りたいけれど、眠れない。怖くなる。怖くて怖くて体が震える。呼吸が苦しくなる。


「助けて…」


深い深い薄暗い水の中にいるようで、そう叫んでも声は気泡となっていく…。助けを求める手は、誰にも届かない。そういうものだと思っていた。



―――\r



私は、大学生1年の水原 葵。もうすぐ2年になる。大学に慣れ、これといった悩みなどないのに毎晩毎晩眠れない日々が続いている。
私は、人間関係や恋愛関係で悩む時間があるのなら、勉強した方がよいという考えを持っていた。だから、仲のよい友達はいないし、勿論彼氏もいない。そんな私は、いつも大学の図書館にいた。そこで、勉強よりも大切な事を見つけるなんて思っていなかった…。



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