心の扉1

タヤ  2008-01-15投稿
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「美夏〜!早く起きなさいよ!」

「うぅん、起きてるよぉ・・」

「もう夏休み近いんだから、後少し頑張って遅刻しないで行きなさい!」
「わかってるよ・・お母さんこそ遅刻しないようにね!」

「もう!じゃあ、お母さん行くね!!戸締まりよろしく!」

「うん、行ってらっしゃ〜い」

いつものようにお母さんは、私を起こし慌ただしく家を後にし職場に向かう!
お母さんは、教師でふた駅離れた場所にある中学校で働いている。

お父さんはいない。
私が5才の時に交通事故で死んでしまった・・

でも、お母さんが優しく時には厳しく、暖かく育ててくれて、全然寂しくない!
友達感覚の親子関係がとても心地がよく、仲良く暮らしている!

学校に行く支度をし、時計を見るともう、遅刻ギリギリの時間だった。

「ヤバ!!!」

バタン!!

勢いよくドアを閉め走り出す!
学校までは、歩いて10分!走れば5分の距離なので通学はラクだった!この近さが、遅刻をしてしまう理由でもある。

門の前に先生が立っている!

「神田〜!急げ〜また遅刻だぞ〜!!」

学年主任の岡田だ!

「ハァハァ・・セーフですよ・ね?」

「全く!!家近いんだから、こんなギリギリに来るな!早く教室に行け」
「はぁ〜い!」

何とか間に合った。
いつも、こんな調子!

ガラガラガラ

「おはよー美夏!また、ギリギリだね!」

学校で一番の友達!
中学校から一緒で、高校も同じ所を受けようと約束をし、無事2人揃って合格できた!

「まぁね!由衣は最近全然遅刻しないね。前はほとんど朝いる事なかったのに!」

「へへへ、恋してるからね〜!!!」

「えぇぇ??ホントに??!」

「ホントだよ!!」

ニッコリ笑って由衣は言った。親友が恋してることに全然気付かなかった!
それ程、恋に無頓着だった。親友の変化にも気付かないほどに!

「どんな人??」

気になって聞いてみた!
「後で会いに行こ!」

由衣はそう言うと授業の用意をし、黒板に目を向けた!



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