二人は「今さら!!?」ってな顔で香雲を見た。まぁ風紀は、香雲の破天荒な性格は知っていたのでツッコミは入れないで、ナラビの事を話した
香雲)大体の事情は分かったけど……ナラビ君も辛かったんだろうね。あの風紀と今まで旅をしてきて………
香雲が、目に涙を浮かべて言うと
風紀)おいっどんな想像をしている
流石にここではツッコミをいれた
ナラビ)風紀兄ちゃんは、一応優しかったよ
ナラビなりにフォローを入れるが
風紀)一応ってなんだよ
ナラビにもツッコミをいれた
香雲)ってか、ナラビ君って良く見たら可愛い!!
香雲は、そう言ってナラビを抱き締めた。四日間も眠り続けてたのに、よくもまぁこんだけ元気あるもんだ
ナラビ)(いっ息が………
呼吸が出来なくなって抱き締められながらバタバタとしていた
風紀)ってかなんでこんな村で倒れていたんだ?
風紀が、聞くと
香雲)そぉ・れぇ・はぁあんたのせいだよ!!!!
スパーン
香雲は、ナラビを離して風紀をひっぱたたいた
風紀)はぁ?
ナラビ)プハァ
ナラビは、ようやく息ができたようだ
香雲の話によると、風紀が黙って出ていった翌日に風紀を追って旅に出ていったらしい。だが、風紀と雷斗の心配と慣れない旅の疲労が二年間続いてとうとうこの村で倒れたらしい
香雲が一通り話すと…………
風紀)すっすまん……
風紀は、話を聞くとすまない気持ちでいっぱいになった
香雲は、そんな風紀を見て
香雲)決めた!!!
香雲が急にそう言って立ち上がった
?
風紀とナラビは、どうしたんだ?って顔で見た
香雲)本当は、あんたを見つけ次第雲家まで連れて行かなくちゃ行けないんだけど、ナラビ君の件もあるし、私も雷斗に話を聞きたいから、私も旅について行くよ
風紀)なっ………
風紀が、口を挟もうとするが
香雲)どうせあんたの事だから、簡単に財布盗まれたり
グサッ
風紀の心に香雲の言葉が突き刺さる
香雲)考え無しに行動して食べ物無くなったり、力を使いすぎて殺されかけたりしたんでしょ
グサッ×2
香雲が喋り終えると風紀は床に倒れていた
こうして、香雲は半ば強引に風紀のパーティとなった