もっと話したいよ。
ずっとそばにいてよ。
声にならない気持ちはどんどん募る。
本当に私といて幸せ?
選択肢は間違っていなかった?
遠い席の彼の背中に問いかける。
前には黒板相手に話している先生。
となりは眠っている友達。
時計の針を見ながらぁなたと話せる休み時間を待つ。
待っててもムダだと知っているのに…
話す間もなく次が始まる。
「つまんない。」
そう言った私に彼がくれた。
一つのガム。
少しだけ長くそばにいてくれた。
気持ちは変わらないから大丈夫だよ。
そう言っているように思えた。
そのガムを静かにポッケにしまった。
大丈夫。
このくらいで気持ちは変わったりしない。
私も同じだよ。