ララ

ロミ  2006-04-11投稿
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私は…

私は、曖昧に整備された山道をふらふらと登り、つれなく迎えてくれるあの空気を愛した。


懐いてくれないグレーのあの猫を愛した。


けれど、私は彼を愛さなかった。

あれはもう愛などと言えるものではなかった。

あれは狂気だ。

二人とも狂っていた。


今になって思う。
私達は出会ってはならなかった。

唇をかさね、体をかさね、心を重ねる前に、どちらかが死ぬべきだった。


いまではもう遅いけれど…
すべては過ぎてしまったけれど…


私はこの心のまま眠ろう。あの日から逃げるために…
あんなもの…


いらない…………………



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