紗里は翔吾からメールがきてもシカトしていた。これ以上関わらない方がいいと思った。
〜〜〜♪♪【着信 翔吾】
うそ…!?
「…もしもし。」紗里は恐る恐る電話にでた。
『お前なんで最近メール返さないんだょ!?』翔吾は怒っていた。
「ゴメン…。」
『ゴメンぢゃねぇよ!こっちは時間がないんだよ…』
え…??
『俺、卒検の日決まったんだ。10日に帰る。』
卒業検定??自動車学校卒業しちゃうんだ…
今日が4月2日だから後8日…??
「まぢで??よかったぢゃん。地元帰れるぢゃん。」
翔吾の地元は山口だと聞いた。ここは熊本だから帰ったらもう会うこともないだろう───
『ウン。後少ししかないから最後でもいいから紗里と二人で遊びたいんだ。』
もう、紗里の返事は決まっていた。
「ウン。」
紗里は心でそう返事していた────
つづく☆