ほんとにすきで──
こんな人とは一生出会わないと思った
───
「…紗里…。落ち着いた??」
紗里は大声で泣きじゃくった後、今日花にすべてを話した。
最初はめちゃ軽そうで大嫌いだと思ってたこと。
アイさんの存在が気になりだしたこと。
あみにとらないでと言われて複雑だったこと。
二人きりで遊んだこと。
指輪をもらったこと。
愛を確かめ合ったこと──
すべて打ち明けた。
「そんなことがあったんだね…つらかったね紗里…。」今日花はやさしく紗里の頭をなでてくれた。
紗里は心から今日花に感謝してこんな友達をもてたことに感謝した。
「……これからもずっと翔吾のことはすきだよ。」
紗里は翔吾につけてもらった薬指の指輪をみつめながら言った。
「うん…紗里は翔吾くんに出会えて幸せだね。」
「うん…!!」
幸せだよ…
翔吾…
あたしあなたに会いに行くよ。
だから
待ってて……──