私は、リストカッターだった。いや、全身だ。行き過ぎてタトゥーまで入れた。それは、高校生の時、リストカッターという固有名詞が定着する前から始まった。同級生が好きな男の子のイニシャルを刻む。それとも違っていた。ただただ一直線に腕を切る。その頃は皮膚一枚切る程度だった。 そして23歳。私の、私自身気付かないストレスが一気に溢れ出た。皮膚一枚ではない。安全剃刀でためらいなく思いきり切った。沢山。安全剃刀って安全だと思うでしょう。パックリと開くのです。傷が。普通の剃刀より。私は、入院しました。 続きます。