翔吾の運転で紗里も理緒も気持ち悪かった。車酔いしていた。
「紗里…っあたしちょォきもちわるい…」
「あたしも…」
なぜか和斗は平気そうだった。
「お前まぢやべ‐よ!毎度ながらも‐ちょいゆっくり運転しろよ!」どうやら毎回のことのようだ。
まぢ気持ちわるいよ゛ぉ〜〜〜〜↓↓↓(┬┬_┬┬)
そうこうしているうちにどこかのアパートの前に着いて車はそこの前に止まった。
ん…??ここ誰の家??
「着いたぜぇ〜。」
「ねぇ誰んち??」紗里が聞いた。
「ここ俺の先輩が一人暮らししてるアパートなんだ。4人であそぼォ〜ぜ☆」和斗が答えた。
……?? え……
「俺はぁ〜ちょい用事あるから後から来るわ。ゴメンな。」翔吾が少し困ったように笑って言った。
なにそれ……
あたしは翔吾に会いにきたんだよ…??
「──ウン…いいよ。」
紗里は一生懸命笑顔を作った。
その先輩という人の部屋に入れてもらって4人で色々な話をした。
理緒は笑っていた──
紗里も笑っていた…
笑っていたけど本当はちっとも楽しくなんかなかった。
紗里は時計ばかりを気にしていた。
遅いなぁ…翔吾
結局、その日翔吾がくることはなかった──…