ピチチチチ──…
朝が来た。みんな雑魚寝をしていた。紗里が起きるとみんな起きていた。
「おっはよ〜さん☆よく寝てたなぁ〜。笑 」和斗が言った。
「まぢ紗里ねすぎぃ〜!何回も起こしたのにぃ★笑」理緒が笑いながら言った。
先輩はただ笑っていた。
「ゴメンゴメン♪♪」
ホントは──
眠れなかった
翔吾のことを考えたら……
一晩考えて分かったこと
翔吾は最初からあたしと遊ぶ気なんかなかったってこと…──
「紗里紗里ぃ〜!先輩と和斗くんと話してたんだけどカラオケ行かない??」理緒が明るく言ってきた。
カラオケかぁ─…
「ウン☆いこォ〜。」
「ぢゃ決まりな★」
こうして4人は近くのカラオケに向かった。
カラオケボックスの中に入って紗里と理緒は向かい合わせで座って、紗里の横には和斗、理緒の横には先輩が座った。
そして順番にみんな一人一人曲を入れた。
和斗の歌がはじまった
…これ───!!
和斗が歌いはじめた曲は
自動車学校に行っていた時、紗里達の地元で翔吾が歌ったラップの曲だった。
「この曲めちゃいいよねぇ〜!」
「これかっこいい★」理緒と先輩が言った。
ブーブーブー…
紗里の携帯のバイブが振動で伝わってきた。
誰だろ??
「もしもし。」
『もしもし。今カラオケ??』
翔吾だった…──
「ウン。カラオケだよ!」
来て…くれるの??
『なんか周りが騒がしいからすぐ分かった。たのしんでな。』
あぁ……
あなたは来てはくれないんだね