電話を切った後、少しの間嬉しい気持ちと不安な気持ちと、複雑な気持ちで心がごちゃごちゃになっていた。
そして彼に伝えなきゃいけないことを手紙に書いた。
でもAVの事は書けなかった。絶対に言えない。誰にも言いたくない。アタシだけの秘密だ。
嘘はつきたくないけど、アタシの中では消したいことでもし誰かにバレてもアタシじゃないって絶対否定する。
死ぬまで誰にもバレないようにしようと思う。
その他にも彼が傷つくような事をアタシはしてきた。AV以外のことは正直に全て書いた。
彼との出逢いは4ヶ月前くらい。
アタシはキャバクラ嬢で彼は客。
そんな出逢い。
今日告られるまで彼の事は正直、客としか見てなかった。
いや、少しずつは意識していたのかもしれないけど、まさか告白されるとは思ってなかった。
キャバ嬢を本格的にやり始めたのは21歳の秋。
そこから9ヶ月ほとんど毎日出勤して必死にお金を稼いでいた。
稼がなきゃいけなかった。