いつからだろう…
気持ちが不安定になると、ついつい男が欲しくなる…
別にセックスがしたい訳ではないの…
ただ、ぎゅっと抱き締めて欲しいだけ…
このお話の主人公ナミ(25)は、普段は負けず嫌いな勝ち気な女性ですが、本当は人一倍寂しがりやなんです。
実は結婚もしていて、旦那さんもいるのですが、本当の恋をしりません…
あの時までは…
あれは8月の半ば、ちょうどお盆休みが終わり、田舎から帰ってきた日…
明日から仕事だと思うと、なんだかやりきれない蒸し暑い午後でした…
それまでも暇だとついつい覗いていた出逢い系サイト…
結婚後は直接会ったりはしたことはなかったが、ナミは軽い気持ちで掲示板に書き込みをしてしまった。
今日ヒマしています。どなたか一緒にエッチで楽しい事しませんか?
本当に軽い気持ちだった…
どんな書き込みをすれば、たくさんの返事がくるか、ナミは知っていた。
書き込みから一時間が経過した頃、サイトを覗いてみると、実に10以上のメールがきていた。
その中でも気になるメールには、顔写メくれますか?と直球の返事をした。
そこで、たいていの男はひいてしまうもので、返ってくる返事はほとんどないに等しい…
少し様子を見ていると、一通だけ返事が来た…そこには眼鏡をかけたロン毛の
経営者を名乗る中年?の男性…
会う気なんてさらさら無かったが、一応会う約束をした。
車はどんなの?って聞いたら、黒のBと教えてくれた…ナミは車に疎かったので、どんな車か想像がつかなかった。
約束の時間が近づくにつれ、どうしたものかと悩み始めたナミだったが、一度顔だけみてみようと、待ち合わせ場所に行ってみる決意をするのだった。