携帯小説 3

オキボー  2008-01-20投稿
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健二は「携帯小説」と書かれた携帯小説にアクセスすると、そこには『健二は通勤電車内でいつもの風景をぼんやり眺めていた…』という書き出しから始まった。

健二は思わずびっくりして周りを見渡したが、そこには、相変わらず携帯電話をいじっている人が沢山いたが、これと言って変わった点はなかった。

「偶然か…」健二はそう言い聞かせながら恐る恐る続きを見ると、『(中略)…健二は電車内で携帯電話を操作する人々を見て「大の大人が…」と冷めた笑いを浮かべながら外の景色を眺めた……しばらくして退屈になったので携帯電話のアプリでゲームを始めたが、ふと自分自身、周りの人達と何らか変わらないことに気付き、さっき、恰好をつけた自分自身に苦笑した…』と続いた。

「何だこれは…」健二はさっきまでの自分自身が携帯小説に載っていることに驚いた。

しかし読み続けると更に驚くことに『(中略)…最近流行りの健二は携帯小説サイトにアクセスした…(中略)…健二は沢山のジャンルの中から「その他」にアクセスし、その中で「携帯小説」と書かれたものを見つけた。健二は何だか今の自分自身にピッタリだと感じアクセスしてみた。

するとそこには【健二は通勤電車内でいつもの風景をぼんやり眺めていた…】という書き出しから始まった。

健二は思わずびっくりして周りを見渡したが、そこには、相変わらず携帯電話をいじっている人が沢山いたが、これと言って変わった点はなかった。』

健二はあまりのことに思わず携帯電話を落としそうになってしまった。

携帯小説に自分自身が書かれ、その小説の中の自分が携帯小説に書かれた自分に驚く…何かの悪戯か?健二は更にその小説を読み続いた。

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