数ヵ月後──
あれから紗里と翔吾は連絡をとり合っていなかった。
その日──
紗里は免許とりたてで車を運転していた。
助手席には、涼歩(すずほ)を乗せていた。
「紗里ぃ〜。あんたまぢ大丈夫??あたしまだ死にたくないよォ!笑」涼歩が本気まじりで言ってきた。
「だぁ〜いじょ‐ぶだってぇ。」
…実は紗里は免許とって一ヵ月で廃車になるほどの大事故を起こしていた。紗里自身入院をした。よく生きていた!と病院の先生に言われた。
それほどのことを起こしているので涼歩が怖がるのも無理はない……
今から涼歩の家の駐車場に車をとめようとしたその時──
〜〜〜♪♪
「あ゛ーもうッ!!今から駐車するって時にぃ〜!!」
画面を見ると知らない番号だった。
誰よぉ〜!?
「もしもし〜。」
『もしもし。』
……
──!!!!
声ですぐ分かった
けど
聞いてしまった。
「…だれ??」
『翔吾だけど。』
翔吾なんだね──