同窓会hell。?

あちぇ  2008-01-21投稿
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ガタタン!!

椅子がこけた。

関西の人なら「なんでやねんっ」と思いきり突っ込んだだろう。


「き、奇遇ですね!お、俺も滝です」

…なんだこりゃ?俺が偽物みたいじゃないか。


「出たな偽物!お前と俺のどっちが真の滝か、勝負しようぜ」

盛り上がってる一同。

「い、良いよ!やってやるよ」

目標は5万円獲得の阻止に変更。
昔から性格がねじまがってたし島の奴らとは馴染めなかった。

再会して今更どうこうと言う問題でもない。


一同がで静かだ。でも、皆のギラギラした目に5万円が見える。

「と、ととりあえず、乾杯しません?」

人に見られるのには慣れてない、声が震えてる。

「あ、そうだな。乾杯。」

全体的に神妙な感じだ。


皆の自己紹介が始まった。


皆、中学から一緒らしい。
俺だけが私立に行ったらしい、偽物を作るにはもって来いなわけだ。

自己紹介が終わった。
バーの店主がおつまみを持って来て、次々に手が伸びている。

「ねぇ、滝君って童貞?」

静まる一同。だが御下劣な質問だからじゃない。

5万円のヒントになるからだ。

「いや、最近まで彼女いたよ」

ビール腹の男は言った。

俺に皆の視線が来る。

「どど、童貞だよ」

質問がビール腹に浴びせられる。

俺は童貞じゃない。
入社するまでは大学で数えるくらいの人とシた。

まぁ別に良いケド。

思案に暮れていた時にビール腹の声が聞こえた。
「大学では対外プレイボーイだったよ」


…嘘だぁ。

どこまで知ってるんだ?

むしろ何処まで調べたんだ?

「大学じゃあ美術サークルに入ってたよ、あの時は良かったな」

ボロが出ない。大学では美術サークルに入ってたのも確かだ

まぁ俺が偽物だと言われて皆5万円チャラだ。

「今仕事は?」ハゲが発言。
「お、俺は商社マンになった」

「じゃあ俺は総理大臣だ」

…何を言っているビール腹。
でも皆笑ってる。酒で皆が出来上がりつつある。

ちょっとトイレに行こう。とトイレに立つ。

そこで会ったトイレから出て来た女、こんなのいたっけか?という可愛さ。

「久しぶりだね。滝君」

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