今まで男の人の為にオシャレして出掛けたことなどなかった。と言うか太っててオシャレなんか出来なかった．．．
『よし 行ってきまーす』
三日前に．．．
『私と会ってくれますか？』
『えっ！会ってくれるの？喜んでこちらこそ。』
こんなやり取りでやっとの思いで 会うことになった．．怖い．．なんて言われるんだろう．．．なんて説明したらいいんだろう．．
待ち合わせの３０分も早くついてしまった。
年が明けたばかりでまだまだ 出かける人で賑わっている．．．彼の顔は写メで見ただけだからわかるだろうか．．私にはきっと気がつかないんだろうなぁ．．お互いマフラーを白い色にしようと約束して約束の場所で待ち合わせだった。
約束の時間まであと．．１５分．．．１０分．．．あっ！メールだ！彼からだった．．．『もうそろそろ待ち合わせ場所に着くよ。』てメールだった．．．ドキドキ．．．ドキドキ．．．
あっ！私は人混みの中彼を見つけた！背が高いし白いマフラー。いた彼だ！
目があった．．私は手を振ろうとしたが．．．またメールだ．．『今どこ？どこにいるの？？』私のことわからないよね．．メールを返そうとした時彼から電話だ！『どこ？．．いないよ．．．』私『いるよ ここ 自販機の隣．．』彼が自販機に目を向けて近ずいてくる．．．お互い携帯を繋げたまま．．．．ビックリした顔で頭と頭がぶつかりそうなぐらい 『はじめまして．．．』私『ごめんなさい騙して．．．嘘ついていて．．』私何言ってんだろう．．
彼は黙って立ちすくんでいる．．．
『どこか行こうか。』彼に言わるがまま歩き出した．．なんだか気まずい．．．
小さなカフェに入った．．．『何にする？俺ホットコーヒー。』『私．．．同じで．．』
なんか言わなきゃ．．．．私が下向いてドキドキしていると 『ビックリしたよ 写メと違うから。でもやっと会ってくれて嬉しいよ。』なんて彼は私を攻めようとは しなかった。『ごめんなさい』私からでた精一杯の言葉だった．．
デブだったからなんて言えない．．．だから会わなかったなんて私言えない．．
彼はとても優しくって 真面目そうで 私は嬉しくてて 楽しくって 時間が過ぎるのが早かった。
時間がたてば今まで電話やメールでやり取りを長い間して来たから 仲良くなるまで時間はかからなかった。
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