紫の部屋に閉じこもっては 自らを確かめて愛そうとする
きっと、優しい温度を連れて射し込む陽の光をさえぎっている
水が流れる音は心地よく 心も穏やかに流れる
山がそびえ立つ姿は美しく 体中を震え立たせる
花が彩る道端は朗らかで 私に微笑みを与える
紫の花が私に小さく話しかけてくる
「ゆっくり息を吸い込もう・・・」と
優しさが響く 心地よく響く 穏やかに響く
紫の部屋に陽の光が優しく温度を連れてやって来る
紫の部屋に浸りきっては 自らを感じて自らを傲慢にする
すると、陽の光と共に多くの色たちが私を誘ってくる
風に揺れる葉音は香る音色で 自然と耳を澄ませる
転がる石ころは足を動かせ どこまでも連れていける
夕暮れ時の西の空は橙色で その中に紫の雲を浮かばせる
紫の雲が私に静かに話しかけてくる
「ゆっくり流れたいね・・・」と
優しさが奏でる 心地よく奏でる 穏やかに奏でる
紫の部屋にオーケストラが私を指揮者に鮮やかに並んでいる