一羽の迷子の梟が、いつもの止まり木を探して飛び続けてますよ?
このままじゃ、力尽きてしまうかもしれないね。この梟はほんのちょっとだけかまってほしくて飛んでみたの。
でもね、飼い主さんはその梟を見失うとそれ以上は探してはくれなくて、しかもどこかのお家に入ってしまったの。
困った梟は、それでも飼い主さんが自分を探しに来てくれるのを信じてるの。
また自分に向けて腕を差し出しながら笑顔をみせてくれるのを。
そしてその腕にとまれるのを…。
不器用な梟さんは、その飼い主さんから飛び立つ術を知らないの。
いくらもっと居心地の良い環境や他の飼い主が現れても、この梟は大好きなその飼い主さんじゃないとダメなの。
なんでって?梟の目が言ってたよ。
「理屈じゃない。」って、「自分の心に素直なだけ。」とかいろいろね。どう?きみにはキミを探してる一羽の梟が見えますか?
続く