ねぇ?あの日あたし達は出会わなかったら今どうしてたかな?
お互い違う道に進んでたのかな?
ねぇ?まだ覚えてる?
もう一度あの日に戻りたいよ…。
彼と出会ったのはあたしが2年働いていたスーパーだった。
彼は6月に途中から社員として入ってきた。
その時は彼の存在すら気付かなかった…。
仲の良い上司と休憩中煙草を吸っていた隣に彼が居た。
上司に『紹介するねぇ〜。今日から入った藤本。んでこの子が荒木。』
いかにも合コンで紹介するかのような自己紹介…。
『藤本、荒木なぁ〜21にして妻なんだよ』
『えっ?そうなんですか?結婚してるんですか!』
『そうだよ〜。若妻です』
なんてそのあとは和気あいあいと会話をした。
次の日からあまり会話のない日が続いた。
ちょっと話してすぐ仕事に戻っる事をひたすら繰り返してた。
彼が入ってきて3ヵ月が経過した。
仕事はクリスマス・年末年始で段々と忙しくなってきた。
『かおちゃん仕事終わった?ご飯でも食べに行かない?』 『待って〜もう少しで終わるぅ〜。』 かおちゃんは、あたしの仕事仲間で唯一年が近くて、なんでも話せる明るい子。
かおちゃんを待っていた頃、同じ時間に彼も上がりだった。
あたしは声を掛けた。
『これから3人でご飯でも食べに行かない?家どっち方向?同じ方向なら途中まで送るよ?』
彼は笑って『行く!家同じ方向だよ!』
そのあと3人でファミリーレストランに行った。
会話はいつも仕事の愚痴と恋愛。(あたしは旦那の愚痴)
毎日帰りが遅いと、こうして3人で外食をした。
とある日仲良くなった3人はお互いにあだ名を付けるとゆう会話になった。
かおちゃんが『荒木はぁ…真理子だからまりちゃんだねぇ〜』
『香織だからかおちゃんでしょ?あっ!藤本はフッジーにしよう!!』
『フッジー?俺初めて付けられたよ』
3人で照れ臭そうに笑いながらあだ名を呼び合った。
帰りぎわにあたしの車の中で皆の携帯番号とアドレスを交換した。
その頃はまだ楽しい仲良し3人組だった。
これから先あたしと彼が禁断の恋愛をしていくなんて思ってもみなかった。。