「何故だ…こんな所にタウラスが…」
驚きを隠しきれない艦長。それを見たケイトはスッと艦長に近寄る。
「艦長!どうなされましたか?」その一言にいささかの落ち着きを取り戻した艦長が話し出す。
「有り得んのだよ…本来十二星…いや黄道十二星艦隊は地球の最終防衛ラインを守る地球圏最強の艦隊だ。その艦隊がこんな辺境にいるなど…」
「艦長!!タウラス艦載機我が艦隊の左右に展開を開始、接触まで約3分!」索敵手が叫ぶ。
「いかがなされますか?」副長の声からは明らかに動揺が感じとれた。不安と言う感情がブリッジ全体に広がっていく…そんなクルーを嘲笑うかの様に事態は最悪の展開を見せようとしていた…