小さい頃描いていた未来像と今のアタシはかけはなれたものだ。
皆そうかもしれない。
まさか夜の仕事やましてや体を売る仕事をするなんてちっとも思ってなかった。
小さい頃夢はいくつかあった、最初はお花屋さん、次に漫画家や声優、美容師と保育士…。
どれも女の子なら憧れる職業。
人生をやりなおせるなら、もちろんやり直したい。
だけど現実逃避していたって何もはじまらない。
だからアタシは単純にお金を稼ぐ方法にキャバクラを選んで、体も売った。
どうしてこんなにお金を稼ぐことに執着しているかというと、単純に借金を抱えているから。
借金を抱えた理由も恥ずかしくて人にはあまり言えないけど、単純に騙されたから。
東京に出てきたのは18歳。高校を卒業して短大に新学するため。
田舎から上京した。
田舎にいた18年間を振り返ってみる。
アタシは東北の田舎町に生まれた。
小学から中学は自分で言うのも変だけど、それなりに優等生だった。
先生に気にいられるタイプだし、勉強もそこそこ、スポーツは得意な方で、高校はスポーツ推薦で入学できた。