ある梅雨の夜、和弘に電話があった。
が、電話は直ぐに切れてしまったが後から気になり調べると病院らしい。
日曜の朝に和弘はその病院に出かけた。
着けばなかやか立派な病院だ。
受付に聞けばそっけなく、
『いたずらじゃないですか?』
と、言われたが妙な気分になった。
『いたずら?』
誰がそんなことをする?
その時、目の前に女の子が現れた。
『どうしたんだい?』
と、和弘が言うと、女の子が、
『い・っ・しょ・に・つ・れ・て・っ・て・あ・げ・る♪』
と、言った途端気が遠くなった。
次の日
『翌朝、廃病院で謎の死体が見つかりましたが体に沢山の切傷、刺傷があり、誰なのか解らない状態でただいま身元を………』