初恋はいつ?
って、よく聞かれるけど一体どれが、僕の初恋だろう?
幼稚園の時、「結婚しよう」って言ってくれたあの子?
それとも、中学の時、放課後に聞こえる吹奏楽部の練習音。
夕暮れの音楽室で、トロンボーンを吹いていた、君かな?
初めて、告白もした。
ふられたけど、一時間もかかったけど、今は素敵な思い出。
いつからだろう?年を取るにつれ、人を好きになる事に、意味が必要になるんだ。
あの頃は、そんな大人にはなるまいと、夢みていた僕も、理屈や理由を欲しがってしまう。
僕が初めて、ちゃんと付き合ったのは、20才の夏。相手は、友達の誕生日プレゼントを探しに、ふと立ち寄った、雑貨屋さんの店員さんだった。
あまり、人と話すのが苦手な僕、ふと気づいたら今日会ったばかりの人とは思えない位、僕はその人に話しかけ、話を聞いていた。
自然に笑顔になれたんだ。
そういえば、笑うのが好きだったと、最近笑って無かった僕は、君と笑いながら思ったんだ。
それから、用も無いのに通ったり、母の日には、プレゼントを探しに行ってと、少し好感度をあげようとしてみたり。
君から、メールアドレスを教えて貰った時は、嬉しすぎて、学校の作文の時間より、何度も自分の「作文」を見直した。