西暦2185年…−
世界はがらりと姿を変えた。
まさに遠い未来の夢物語と思っていた世界がこの時代である…。
医療の進化は著しく発展し、ガンや完治不可能とされていた病気もこの時代にはもはや無い。
臓器移植の進歩や手術の技術の向上はすごい早さで進歩していった。
病気で侵された臓器は新しい臓器と交換されていく。
その臓器は…複雑な機械で造られていた。
人間の寿命もどんどんと伸びていった…。
100歳を越えても外見はまだまだ若い。
便利な理想的な世界のように感じるかもしれない…。
しかし……
これは世界の半分の人達の世界……。
そう…
この時代は格差社会になっていた。
お金を持っている人たちはどんどんと便利な生活を送っている。
家事もみんなロボットまかせ…たくさんのお金をかけ高額な治療をうけて寿命はどんどん伸びる…。
しかしお金がない人達には、まだアナログで遅れた世界が続いていた…
高額な医療は受けることができない。
ロボットを雇うお金さえないので自分が働く…しかしロボットにはやはり勝てない。
経営者側もロボットを優先して使う始末…。
まさにお金がない人達には悪循環であった。
良い未来を想像していた私たち…。
さて自分がこの未来の時代に生きていたら、どちらの世界で生きているのだろう……
良い未来を夢見ていたが…そうでもない現実をつきつけられそうでならない…。