こことは違う日本
魔法が存在していた。
これは魔法使いの物語
「依頼こないなぁー」
男が一人愚痴をこぼしていた。
才能があると言われてこの世界に入ったのはよかったが、仕事の依頼が全くこないのであった。
「何しんきくさい顔してんだ?」
体格のいい男が声をかけてきた。
「先輩!」
この先輩佐藤啓造は人当たりの良さから多くの者に慕われいる。
「これでも食って元気だせ」
そういって差し出したのはケーキであった。
「ケーキいいんですか!!!」
この男、多賀背仁は甘い物が大好きであった。
「このケーキ程世の中甘くないからなあ」
仁はため息をついた。