龍雅のストライカー『ディア=パノス』は突如現れた隆也のストライカー『ハイペリウォール』の力任せの張り手を喰らい、頭部の顔面を大きくえぐり取られてしまった。
隆也「あ〜ぁ、ツマンネ。お前を殺す為に今まで必死で訓練してきたのに…」
砂埃が大きく舞い、目の前の様子は確認出来ないが隆也は勝利を確信していた。
龍雅「言ったはずだ!!『自惚れるな』と」
ディア=パノスは立ち上がると背中のバーニアを点火させ、ハイペリウォール目掛け突っ込んだ。
砂埃は裂け、両機は甲高い音と共に激突した。
ハイペリウォールは一旦、攻撃を受け止めるとディア=パノスを上空へと投げ飛ばした。
龍雅(くそ!!こんな見た目がふざけた奴にここまでやられるとは…)
ブリキロボットデザインのハイペリウォールはその様子をあざ笑うかの如く地上から見ていた。
隆也「正直、もう少し遊びたいんだけど出し惜しみする気はない!」
ハイペリウォールは両手を上空のディア=パノスに向かって翳した。
すると周りの砂埃は一瞬にして晴れ、地響きが始まった。
龍雅(まさか!あの技が使えるのか!?)
龍雅にとってこれから自分の身に何が起こるのかを予想することは容易だった。
ハイペリウォールの両手で翳した中心に小さな黒い球体が発生した。
隆也「この技を喰らったら空間もろとも圧壊しちゃうよ!!死ね…ブラッドサンシャイン!!」