私を愛せた日々は
あなたを愛した日々
赤く熟した火の球
音もなく消えていく
あの夏の日の様に
なぜどんなに華やかな花火よりもあの儚い火に魅せられるのだろう
また一つ去ってゆく
あの夏の日、私の問いに答えはなかった
どんなに美しく咲いたとしても
そっと熟し、音もなく消えてゆく
一生の愛を使い果たしても
見送るのが美しい
落日のように
あなたを愛した日々は
私を愛せた日々
赤く熟した火の球
音もなく消えていく
あの夏の日の様に
なぜどんなに華やかな花火よりもあの儚い火に魅せられるのだろう
また一つ去ってゆく落日のように