美咲はパソコンに向かった。
あれから、3日後。みんなが会う日だ。
「おーい!」
テイルズ=光輝がいる。
「光輝さん!」
「私達もいるわよ。」
「そうですよ。」
「え?スケスケさんに・・・さくらっこさん!?」
2人とも大人っぽい感じがした。というより、かなり年齢が離れているのは確かなのだが。
「さてと。とうしましょうか?」
「行きつけの店があるんだ!行こうぜ!」
「チャットでも、現実でも性格は変わらないのですね。」
「にゃにをぉ〜!!」
「まぁまぁ!」
そんなやりとりを見ていた。美咲は、誇らしげに思った・・・。
「俺さ。学校に戻ってみようと思うんだ。」
「え?鷹野君が?」
「ああ。チャットのおかげで、傷も癒えた。だから、行ってみる。」
「いつから?」
「明日からだな。」
「そっか。がんばって!」
「おう!」
「実は・・・。私も戻ろうと思っているのよ。」
「妃さんも!?」
「ええ。なんとなくね。気分が変わってきたの。」
妃も光輝も学校に戻ると決めていた。その決意は、今まで以上の困難を乗り越える事になるものを、近づけまいとするかのようだ。
「瀬田川さん(せたがわさん=スケスケ)は?」
「僕は・・・。もう少し、待ちます。」
「そうですか・・・。」
「気にすんな!瀬田川!俺らが戻るからって、お前らが遅れてる訳じゃない。」
「そうですよ!光輝さんのいうとおりです!」
「ありがとう・・・ございます。」
「ところで、美咲さん。あなたはどうするの?」
「私・・・?」
「ええ。あなたの意見も聞きたいわ。」
妃に提案に、みんなが耳を傾ける。
「わっ・・・私・・・は・・・・。」
自分でも声が震えてる事が分かる。
(自殺しようとした私を救ってくれた誠十さん。そして、スケスケさん、さくらっこさん、テ
イルズさん・・・。)
そこまで考えた時、決断はでた。
「私は・・・・・・・・。」