「なっ、なに言ってんのよ!」
「だって、俺の名前呼んでたじゃん。しかも、リップクリームしっかり塗ってあるしね…」
「!!///」
「ほら…こっち来いよ…」
「い…や……」
「これは、ゲームだよ…お前がこっちに来れば、俺の勝ち。来なければお前の勝ちでいいよ。」
「旭川君……!」
「どうする……?」
旭川君の顔には、余裕が見られて、私をますます惨めにさせた。旭川君は焦りの表情を一つも見せなかった。
「ずるいよ…!私の気持ち知ってるくせに…」
「何?なんのことかな…?ニヤリ」
「……っ!///」
すごく悔しいと感じた。すごくすごく…
「さぁ、こっち来い。」
私が出した答えは…
「旭川君…!」
私は旭川君に歩み寄った。旭川君も私を抱きしめる準備をしていて、何の障害もなかった。
そして………
バチンッ!!