先日学校の帰りに車の中から…
「佐野…停めて…」
「はい!お嬢様!」
ウィンドーを開けその先に愛美が見たのは素敵な一軒のCafe。
「佐野…少しここで待っていて下さいね。」
「しかしお嬢様…奥様がお待ちでございます…この後バイオリンの先生が…」
「佐野…5分だけ…」
「…承知しましたお嬢様。」
愛美は車から降りそのCafeに向かった。看板には「Cafeクロ」と書かれていた。
ウィンドーから少し覗いて見ると中はとても素敵な雰囲気だった…
「いらっしゃいませ!」
愛美の前に可愛いくて優しそうな女の子が顔をガラス越しにだした。
「あっ!…びっくりした…」
愛美は恥ずかしくなり戻ろうと思って振り返った。
「待って…どうしたの?さあ入って」
「いえ…私急いでおりますので…」
愛美は走り去った。
「まぁ…どうしたのかしら」
そのCafeの女の子は不思議そうに走り去るシルバーのロールスロイスを見て言った。
「明日こそ勇気を出してあの女の子を私のお部屋へお誘いしよう」
愛美は何度もCafeの女の子を見かけ是非お友達になりたいと ずっと思っていて 今日こそは声をかけようと思っていた。
…つづく…