気がつくと自分の部屋のベットにいました。
いつの間に帰ってきたのか分かりません。
それとも全部夢だったのでしょうか?
そんなことを考えながら居間に行ってみると、お母さんがテレビを見ていました。
話し掛けても返事がありません。それにやはり《変化》しているのです。
私は自分の部屋に戻り考えることにしました。
『《変化》って何なの?おばあちゃんが言っていたことが本当なら何で私だけ《変化》していないの?』
考えれば考えるほど分からないことだらけです。
『何時から《変化》が始まったんだろ。三日前に学校に行ったら急にみんなの様子が《変化》していたんだった』
カレンダーを見てみると一週間前に私の誕生日がありました。
『私の誕生日の日はみんな《変化》していなかったのになんでだろう。何で私だけが《変化》しなくなったんだろう』
思い出してみると誕生日の日から三日前までのことが思い出せません。
『…私だけ《変化》しなくなった。…私だけ《変化》に着いていけなくなった。…私だけ《変化》が停まった。…逆に私になにか《変化》があった。……そうだ誕生日の日…私……』