「「「「おはよ。」」」」
今度は四人で声を揃える。
それとアタシは昨日のことについて感謝を込め鈴子サンに右手を上げた。
「どしたのこの子…??」
鈴子サンの声色から見なくても怪訝そうな顔をしているのがリアルに想像ついた。
「「夏風邪。」」
秀、藍治が声を揃えて言った。
「大丈夫??」
アタシは返事の代わりにまた右手を挙げた。
「大丈夫じゃないらしい。」
裕太が言った。
「あら〜バカは風邪ひかないって言う迷信は嘘なのねぇ。」
鈴子サンがアタシの頭をポンポンと叩きながら言った。
アタシは鈴子サンの手首をはたいた。
「痛っ。」
5分前のチャイムが鳴りアタシはむくっと起き上がった。
「ほんとに大丈夫じゃなさそうな顔してんじゃん。」
藍治が苦笑いしながら言った。
「アタシこの子保健室連れてくから。先行って。」
鈴子サンはアタシの両肩を支えるようにした。
アタシはそのまま鈴子サンに保健室へ連れていかれた。