アタシとアイツは一緒にいる時間がどんどん増えた。
平日、休日問わず。
二人でも、仲間とでも。
あたしたちは気晴らしによく酒を飲んだ。
朝まで騒ぐ者。
途中で潰れる者。
顔色一つ変えずに飲む者。
一口で顔を赤くする者…。
あたしたちは本当にバラバラだった。
その仲間たちの中ではいつからかアタシとアイツは対になっていた。
アイツの彼女のいない場所では。
人はこれを浮気と言うのだろうか。
アタシにはわからなかった。
アタシの前でアイツは彼女からの電話に出たことは無かったし
アイツの優しさは全身で感じていたし
アタシもアイツもお互いを大切にしていた。
アタシタチはいつも真直ぐだった。
人はこれを浮気と言うのだろうか。