風紀)その“感じ”は、こっちに近付いているのか?それとも遠のいているのか?
風紀は、まだ月の葉書の方向を向いているナラビに聞いた
ナラビ)近付いているよ。少しずつだけどね
香雲)どれくらいでその“感じ”に会えそう?
ナラビ)う〜ん、一週間位かな?
風紀)月の葉書の“感じ”が動いているって事は?持ち主が移動中?盗まれた。まぁおおまかに別けてそうだろう。どのみち急ごう
風紀達が急いで五日後に月の光の“感じ”は停止した。どうやら町に着いたみたいだ。動きが停止して二日後に風紀達も同じ街に到着した
その町は丘に作られた町みたいで丘の上には一件大きな屋敷がありその屋敷を中心に家が並んで円形に町が作られていた
香雲)少し大きな町ね
香雲は、町を見渡して言った
風紀)月の葉書は何処にあるか分かるか?
風紀はナラビに尋ねる
ナラビ)そこまでは、分らないけど、間違いなくこの町にあるよ
ナラビは、自信ありげに言った
二日間この町にいるといえど、いつこの町を出るか分らないので、入口付近の宿を探し宿泊する事に決めた
適当な宿を見つける事が出来たので、次は最近の情報を得ようと居酒屋に向かった。こういう場所が一番情報の信用度が高いし、情報仕入も早い。“医者のいない街”の時が、いい例だ。居酒屋に向う途中に香雲が…………
香雲)あぁ忘れる所だった
唐突に香雲が話かけた
風紀・ナラビ)???
二人が、香雲の方をみる
香雲)風紀、あんたの金私に渡しな
香雲が、そう言って手を出した
風紀)はぁ?なんでお前に金を渡さないと行けないんだよ?
風紀は、当然反発したが…………
香雲)あんたに財産管理させたら簡単にすられそうだからに決まってるじゃん。どうせ、盗まれた事あるんでしょ
香雲がスパッと言った
風紀)グッ
風紀の心に香雲の言葉が突き刺さる
香雲)たった150y?(1y=¥100)後四日ぐらいしか過ごせないじゃん
結局香雲に逆らえなかった風紀であった。
そんなこんなあったが、風紀達は、居酒屋に着く事ができ、早速最近の情報を聞き出す事にした