ディア=パノスは一気に立ち上がると左の拳で目の前にいたハイペリウォールの右肩を打ち抜いた。
隆也はその様を理解出来ずにいた。
隆也「馬鹿な?!今まで傷一つつかなかったのに!!」
龍雅「俺を殺す気があるのにそれは勉強不足じゃないか?」
龍雅の口元が僅かに緩んだ。
隆也「ぐっ!!クッソォ!!!!!」
ハイペリウォールは残った左の拳で体重を乗せた攻撃を繰り出した。
ディア=パノスはハイペリウォールの拳を右手で受け止めると今度はハイペリウォールを押し返し更にその拳を握り潰した。
隆也「!?え?!どうして!?」
隆也の顔面には大量の汗が流れ出ていた。
龍雅(確かに…お前の機体のパワーは圧倒的なことを認めざるを得ない。しかし!!パワーアシストの役割を果たす五つの補助ジェネレータを解放すれば貴様など…)
隆也「畜生!!畜生!!畜生!!強制細胞変化までやってもらったのに!!畜生オオオオオ!!!!!!!」
頭を掻きむしりその場にうずくまった隆也であったが次の瞬間態度が豹変した。
隆也「ふふ…ふふふ…フヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!それで勝ってゃ気になっちょるんか!?腹いてぇよぉおおお!!!」
龍雅は隆也の変化を見逃さなかった。
龍雅(ついに出たか強制細胞変化を施された人間特有の“アレ”が…)
隆也は引き笑いを続けながら喋る。
隆也「今すぎゅに殺してゃるよおお!!!!!!」