・・・あるところに、
一人の殺人鬼がいた。
「そいつ」は人を殺す事に快感を得ていた。
人を殺した後、
死体を見て「そいつ」は
いつも笑っていた。
「そいつ」は世間に
「悪」
と、呼ばれていた。
・・・あるところに
一人の偽善者がいた。
「そいつ」は人のためにつくして快感を得ていた。
人の為に尽くした後、
人に感謝されて「そいつ」は
いつも笑っていた。
「そいつ」は世間に
「善」
と呼ばれていた。
そして、
二人にはある共通点があった。
無垢に笑うところが。