奈央と出会えたから。<61>

麻呂  2008-01-25投稿
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『あたし、マサトに抱かれたの。マサトとセックスいっぱいしたんだよ!!
付き合ってるの、あたし達。だから邪魔しないで。あたし達のコト、あんたにだけは邪魔されたくない!!』


そう言って、あたしの顔をじっと睨み付けていたユカー。


『な‥なんであたしにそんな事言うの?!あたし‥北岡君のコトは好きだよ。嫌いじゃない。でも、まだ北岡君のコト‥知らない事いっぱいあるし‥。
現に、さっきユカから聞いて‥北岡君の病気のコト、初めて知って‥びっくりしたし‥。
ユカが今、北岡君と付き合ってるんなら‥あたしが邪魔する訳ないじゃん‥。』

ズルい逃げ方‥。
本当はかなり動揺してたあたし‥。
声が少し震えているのか分かったー。


『あたし、この前あんたとマサトが公園で楽しそうにしてるのを見たんだ‥。
あの日、マサトと喧嘩して‥。家から飛び出したマサトを追っかけて探していた時‥。あんたとマサトが楽しそうに花火してた‥。』


ショックだったー。

ユカが北岡と付き合っていたー。


いつから‥‥?!


あたしの中で北岡の存在がこんなにも大きくなっていた事に‥今頃気付いたー。

『絶対、あたし達の邪魔しないで。
邪魔したら、あたし‥あんたを許さないから‥。』


ユカはそう言うと、あたしの前から立ち去ったー。



“アタシマサトニダカレタノ‥。”



あたしの目から涙が頬を伝ったー。



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