『あたし、マサトに抱かれたの。マサトとセックスいっぱいしたんだよ!!
付き合ってるの、あたし達。だから邪魔しないで。あたし達のコト、あんたにだけは邪魔されたくない!!』
そう言って、あたしの顔をじっと睨み付けていたユカー。
『な‥なんであたしにそんな事言うの?!あたし‥北岡君のコトは好きだよ。嫌いじゃない。でも、まだ北岡君のコト‥知らない事いっぱいあるし‥。
現に、さっきユカから聞いて‥北岡君の病気のコト、初めて知って‥びっくりしたし‥。
ユカが今、北岡君と付き合ってるんなら‥あたしが邪魔する訳ないじゃん‥。』
ズルい逃げ方‥。
本当はかなり動揺してたあたし‥。
声が少し震えているのか分かったー。
『あたし、この前あんたとマサトが公園で楽しそうにしてるのを見たんだ‥。
あの日、マサトと喧嘩して‥。家から飛び出したマサトを追っかけて探していた時‥。あんたとマサトが楽しそうに花火してた‥。』
ショックだったー。
ユカが北岡と付き合っていたー。
いつから‥‥?!
あたしの中で北岡の存在がこんなにも大きくなっていた事に‥今頃気付いたー。
『絶対、あたし達の邪魔しないで。
邪魔したら、あたし‥あんたを許さないから‥。』
ユカはそう言うと、あたしの前から立ち去ったー。
“アタシマサトニダカレタノ‥。”
あたしの目から涙が頬を伝ったー。