ひろくんは、
私の心の準備を2時間も待ってくれた…
全然がっつかない。
「大人だなあ」
と思った。
ポツリ、ポツリと世間話するだけで
ほとんどテレビを観ていた。
だんだん緊張が溶けていく。
テーブルを挟んで向かいにいたひろくんがベットに寝転んだ
「こっちにおいで。」
椅子に座っている私は素直にベットに座った。
ひろくんはすごく優しい顔をする。
私はいつの間にかその優しさに安心を感じていたみたい…。
ベットに座った私の後ろからひろくんの気配を感じる
ふわり。と両腕に包まれて、
「小さいね。大事にしてあげるからね。」
と、耳に唇がつくぐらい近くで言われ、生暖かい舌がヌルヌルと耳を濡らす音がした。
胸が温かいと思ったら、
ひろくんの手が服の上から形を確かめるように胸をなで上げていた。
体があつい。
いつの間にか
ベットの上に寝かされてキスをしていた。
なんて柔らかくて優しいキスなんだろう。
どうして、この人は名前も言わない私にこんなことをするんだろう…
《愛情がなければできないようなキス》
受け続け、疑問を感じている反面、
体は気持ちよくしてくれるひろくんに喜んで応えていた…