「素敵な薔薇園ね〜!」
「私薔薇が大好きなの…素敵でしょう!お気に入りなの…」
愛美はニッコリ微笑みながら言った。
「さあ奈々さんおかけになって」
愛美は奈々さんに一対のテーブルに招いた。
「ありがとう」奈々さんは綺麗なチェアーに腰掛けた。
「コン コン」ドアのノックと共にメイドが綺麗な薔薇の柄が入ったティーカップを運んで来た。
「お嬢様 お茶をお持ちしました」
「ありがとうここに置いて下さいね」
「はい…お嬢様」メイドは奈々さんと愛美の前にティーカップを置いた。
「奈々さん今日は来て頂いて嬉しいですわ」
「私の方こそ…こんな素敵なお宅に招いて頂いて嬉しいです…でも…なぜ私なんかに…」奈々は不思議だと思い愛美に聞いてみた。
「奈々さん…私学校ではお友達居るけれどみなさんお家に帰ると忙しいから私とはお話ししたり出来なくて…それに毎日見ている奈々さんが凄く気になってていつかはお近づきになって是非お話ししたいと思っておりましたの…」
「それに…」愛美は下を向いて黙った。
「それに…?」奈々さんは聞いた。
「奈々さんみたいな方なら私の悩みを聞いて頂けると思って…」愛美は何か悩んでいるようだ。
…つづく…