俺の名前は星野俊介。歳は17だ。俺は今、ロボットのコックピットにいる。ロボットの名は月影輝。黒を中心としたカラーリングで軍の最新鋭の機体だ。軍の極秘プロジェクト「月計画」によって生み出された機体で、こいつはその一号機だ。そして今、こいつで初の実戦だ。隣には二号機の月光牙がいる。あちらは黄色を中心のカラーリングだ。ちなみに月影輝は高機動型で中〜近距離戦を得意とする機体で月光牙は重武装型の中〜遠距離戦を得意とする機体だ。
「システムオールグリーン。駆動部、問題なし。月影輝、発進します!」
今、この国は戦争をしている。海を挟んだ隣国とだ。俺の両親は戦火に焼かれ死んでいった。それを怨んで軍に入った。仇を取るために。両親がそれで喜ぶとは思えないがやらずにはいれなかった。突然ブン、という音と共にモニターにオペレーターの顔が現れた。
「敵機は三機、おそらく偵察にきていると思われます」
「了解。俺一人でもやれそうだな」
さらに月光牙のパイロットがモニターに現れる。
「じゃ、僕は遠くから見てようかな〜?」
「ええ!大尉、そりゃ困りますよ〜」
「ははは、冗談だ。とっととかたずけて帰るぞ!」
「了解!」