管野「了解!」
《戦闘態勢レベル1に移行!レベル1に移行!!
総員戦闘配備!!!
イヴェリス出撃!
―――使真、都市エリアF到達まで約9分です。》
本部に放送が響く。
それと同時に空気が慌ただしくなった。
科学・技術組は列に連なったコンピュータと向き合って
キーボードにデータをたたき込み、軍の方は敵の牽制に使用する銃機配備の最終チェックを行なう。
現場ではあちこちで声が飛びかった。
瑞枝「いよいよね。」
怜子「別に初めてじゃないでしょ?いい加減慣れなさいよ。」
怜子は冷静にイヴェリスの映し出されているモニターを見上げ、各数値をチェックする。
瑞枝「……だから、厳しいわよ。アンタ…」
瑞枝は少し不満げに、それでもフッと笑いながら言った。
戦闘突入間際の会話をいつもと変わらず交わすようだった――。