ドリーム・ストーリー

ミブキ  2006-04-15投稿
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プロローグ                             「はあはあっ・・・」                         準は暗闇の中、一人何かから逃げているかのように汗だくになって走っていた。目の前には光が見えているのになかなか辿り着けない。まるで迷路だ。しばらくの間、走り続けていると、ふと、目の前の光を覆い隠すような大きな暗闇が現れて、準を襲った。                  「うわっ」                              突然の出来事に準が驚いて尻餅をつく。途端にまた新たな無数の暗闇が現れ、準の首を絞めたり、体を殴ったり、炎で焼いたりした。準は何もできずに、ただされるがままになったいる。声も出ない。            そのうち、今までとは比べものにならないほどの巨大な暗闇まで現れて、指先についている大鎌のような爪で準を真っ二つに切り裂いた。                                                                         「うあああああっ」                          悲鳴を上げて、準は目を覚まし、ベッドから飛び起きた。狂ったように辺りを見回し、ホッと胸をなでおろす。                 (夢か・・・)                            準は額から滴り落ちてくる大量の汗を拭い、ベッドから降りた。     クラッ・・・                           (え・・・?)                            激しいめまいが準を襲い、準はベッドに引き戻され、そのまま気を失ってしまった。



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