いきなり名前を呼ばれ、龍一はドキッとした。
「は、はいっ!」
(やべっ!裏返った・・)裏返った声に龍一は一人恥ずかしくなった。
「夜分遅くにすまんな。」咲坂が詫びた。
「いや、別にいいですけど・・・、ところで俺に何のようですか?」
(まさか・・・マジでデートのお誘い!?)
胸がドキドキしているのが分かる。無意識のうちに敬語になっていた。
「お前に聞きたいことがあってな。」
咲坂は答えた。
「え・・・いったい・・・なんですか・・・?」
龍一の胸の鼓動がさらに高鳴った。顔はほんのり赤くなり、体が熱くなる。
「ああ、お前・・・」
ドックン、ドックン、ドックン、ドックン・・・
「バスターにならないか?」
「・・・・・・は?」
龍一の熱は、一気に冷めた。