第五話 月と共に目覚める力
「・・・で、どぅなんだぁ?」
店の中でターゲットについて調べものをしている。
「あ!あったよ。1年前まで平和だったあの村にスティヌが来て、金を奪っていった。って書いてあるよ」
「でも、今の時代に井戸って・・・」
「あのね!分かんないの?スティヌに金をとられて水とか止められたにきまってるでしょ?だから、あの井戸を作ったんだよ・・・たぶん」
「ってことは、アイツを退治しない限り、村の人はずっと貧乏なまま、ってことか」
「そぅ・・・。だから、今日中に片付けておかないと」
「今、何時だ?」
魔央がそぅ聞くと、萌えは店の中にある時計を見た。
「5時30分かな」
「そぅか・・・」
魔央が空を見上げると、オレンジ色の空に太陽が沈みかけていた。
あと少しで、俺は魔物になる・・・。
魔央と萌は車に乗り込み、城を目指した。
「よしっ!ココからは歩いて城に・・・」
と、萌が魔央の方を見たが、魔央の姿が見当たらない。
「まさか・・・、アイツ1人で・・・」
あ・・・。
魔央に心薬飲ましてないや・・・。
「・・・、ヤバッ!」
急いで城に向かう萌。だが、太陽は沈み空にはすでに月が上がった・・・。
魔物の力が・・・目覚める・・・―――\r