「ゼパアッ!ま、間に合ったあ!」
「よう、藤咲!早速遅刻かよ!」
と、友人らしき人が笑いながらやって来た
―『返事がない。ただの屍のようだ。』
「おい!死ぬな!藤咲!お前にはまだやり残したことがあるんじゃないのか!ってここで力尽きんな!せめて自分の席につけ!」
藤咲はズルズルと足を引っ張られていた
「ふっじさっき君!おはよー!」
上からそこそこ可愛いショートカットの女の子が覗き込んできた
「お、おはようございます!二宮さん!」
藤咲は飛び起きた
「ベホマかよ!」
「志後川うるさい。てか、ウザイ」
「まあなんてこと言うの。てか、体育なんだから女子出てけよ!」
「言われなくても行きますよ。また後でね、藤咲君」
藤咲は笑いながら手をヒラヒラさせた
「あ、そうだ。今日来るときさぁ、スッゲー美人なお姉さん見たんだけど」
藤咲は着替えながら今朝見た女性について話した
「お前、それ…」