ベンキョウ?バカバカしい。
ガッコウ?意味ナシ。
キボウ?そんなモノ絵空事。この世には失われてる。
少なくとも、あたしはそう思う。
間違ってる?別にいいの。このブッ壊れた頭は、そうゆうデタラメしか信じれないから。
キマリ・法律・常識。
この世で、それがゴキブリの次に嫌い。
ひねり潰してやりたい。
あたしにチカラなんて、これっぽっちも無いけど。
‥月曜日。AM8:15。
かわいい制服を着た女の子たちが、キャハキャハ言いながら歩いている。
あたしもフツーに生きてたら、たぶんあんなふう。
あたしは、宮口 マキ。
16歳。高校入らないで、就職希望したの。
髪は茶髪に金のメッシュいれてて、もっぱら見た目ギャル。美黒目指してる。
ねずみ色のスウェットに、キティちゃんの健康サンダル。
で、ゴミ出し行って来ましたーッ、みたいな状況?
家へと、よたよた歩いて帰る。家族とは、中学卒業してから声も聞いてない。
‥‥どうせ、あたしは嫌われ者だから。
―――そして――
今は、出会い系で会ったオトコと暮らしてる。