龍華、力也、オロマの三人はホテル前の広場へと躍り出た。
「こりゃかなりの数だな。」
広場を埋め尽くす黒い獣達を見て龍華は圧倒される。
「奴等は多少ではあるが魔法を使って来る奴がいる。 気を抜くなよ。」
「「イェッサー」」
力也は死神の鎌を構え、オロマは巨大なチェーンソーを作動させた。
そして龍華は。
脇差しを抜いて自分の手の平に刃を突き刺した。
龍華の血がポタポタと刃を伝い、地面に積もっている雪を紅く染めた。
そして脇差しは紅く光り出した。
赤い光りに包まれた脇差しはぐんぐんと長くなっていく。
「すげぇ…」
オロマは感嘆の声を上げた。
光りのベールは消えて、脇差しは赤い光を放つ長刀となっていた。
パァン!!!
発砲音が聞こえて、一体の魔獣が倒れた。
そしてその音と同時に、三人の魔獣狩りはスタートした。