『あなた』
そう呼べる日をずっと待ってた。
永遠に訪れることは、ないだろうと。
『あなた』
ずっと、呼びたかった。
『あなた』
振り向いてほしかった。
『あなた』
優しく微笑んでほしかった。
そんな、他愛のないことが夢だったよ。
一度目のプロポーズ、返事が出来なかった。
二度目のプロポーズ、返事が出来なかった。
三度目はなかったね。
『あなた』
素直になれたかった。
『あなた』
愛してる。
『あなた』
はい。
この一言でよかったのに…
『あなた』
素直じゃなかった、私を許して…
『ねぇ、あなた』
今、どこにいるの?
私の声は届いてますか?
私を一人にしないで…
帰ってきて…
そばにいて…
今なら素直に言えるのに…。
あんな事に、あんな事故が起こるなんて、思ってなかったの…。
あなたが急にいなくなるなんて…
『あなた、聞こえる?』
私も一緒に行きたいよ。
『あなた』
『あなた』
『あなた』
『あなた』
『あなた』
愛してる。
いつまでも、そばにいてね。
あの日のプロポーズ、嬉しかったよ。
『あなた』
永遠の愛を、今誓います。
『あなた』
聞こえる?
『あなた』
毎日、呼んでるよ。