結奈が監禁されている廃工場の外で突然鳴り響いた爆発はその中に立て篭もっていた兵士達を動揺させた。
『敵襲!!!軍がここを嗅ぎ付けたぞ!!!』
『あいつら隆也様のハイペリウォールの後を付けていたに違いない!!!』
ガイラーはバツの悪い感じで独り言を呟いた。
ガイラー「くっ!!こいつの実験の為にこんなに大きな芝居を打って出たのに飛んだ不始末だ!!」
ガイラーの視線の先には未だうずくまって動けぬ隆也がいた。
ガイラーの下に十名程、兵士が集まった。
そして隊長格の兵士が一歩前に出てガイラーに進言した。
革命教団兵士「如何なされますか…外では軍の連中がここを包囲しています。外ではまだ2、3機が生き残って善戦していますがもう…」
ガイラーは下唇を噛み苦渋の表情を滲ませた。
ガイラー「分かった…俺がダークフィアーでここを食い止めよう。敵の注意を引き付ける!!」
ガイラーは数歩歩いたところで再び足を止めた。
ガイラー「瀬崎隆也とこの女を盾にとって連れ帰れ!!!」
廃工場の外では百機を越える救出部隊が周囲を封鎖し革命教団側の旧式ストライカーの殲滅に当たっていた。
救出部隊の指揮官は怒号を上げた。
指揮官「工場周囲にたかる蝿は叩き潰せ!!!蝿の殲滅を確認次第、実働隊を工場に進入させるんだ!!」
工場を背に戦っていた革命教団側のストライカーは次々と撃破されついに最後の一機となってしまった。
そしてそのストライカーに他の全てのストライカーの銃口が向けられた時であった。
追い詰められたストライカーの前に突然、砂柱が高く上がり地中から漆黒のストライカー『ダークフィアー』が現れた。
ガイラー「ハハハハハ!!!せいぜい楽しませてくれよ!!!雑魚ども!!!」